70歳、80歳になるとお子さんが独立して、ご夫婦だけ、またはお1人で暮らしている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんな時、
・愛情を注ぐ存在が欲しい
・可愛い犬がそばにいてくれたら、どんなに心癒されるだろう
と考える方も多いのではないかと思います。
また、「飼っていた愛犬を亡くして寂しいから、新しい犬を迎えたい」と思う方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ワンちゃんのふかふかの毛並み、あたたかさ、愛情深く忠実な性格…その魅力はとても大きく、いつもそばにいて欲しくなりますよね。
そこで今回は、「70歳、80歳で犬を飼うことは可能か」というテーマで考えていきたいと思います。
70歳で犬を飼うことは可能?
私の実家の両親も犬を飼っています。
ちょうど父が70歳頃に犬を飼い始め、現在父が79歳、母が74歳です。
犬は9歳になっています。
幸い両親ともに元気で、それはそれは我が子のように犬を可愛がり、小型犬なのでどこへ行くにも一緒という感じです。
犬のおかげで両親の会話も増え、散歩も朝晩連れていくため運動にもなっており、両親の生活に犬の存在はとても大きいものだと感じています。
実家の犬は昼間は家でおしっこをしない子なので、雨の日も雪の日も外に連れ出す必要があり、その点は大変そうですが。
70歳で犬を飼えるかどうかは、飼い主が元気で、かつ何かあった時にワンちゃんのお世話をしてくれる人がいるか、がポイントではないかなと思います。
80歳で犬を飼うことは可能?
もしご自分、もしくはご夫婦とも80歳を過ぎていたら、これから犬を飼うというのは難しいのかなと思います。
正確に言うと、「飼い始めるのは可能」ですが、犬の最期まで責任を持って飼えるかということになると、それは「分からない」ということになってしまうのだと思います。
80歳近いうちの親も、飼うのはこの犬が最後だと言っており、今から飼うという選択肢はないようです。
70歳、80歳で犬を飼う上で考えなくてはいけないこと
散歩の問題
犬はお散歩が大好きなので、ずっと家にいるのはかわいそうですね…。
運動も気分転換も必要なので、時には散歩を求めてワンワン吠えてしまうかもしれません。
犬によっては、私の実家の犬のように外でしか排泄しないような子もいますので、1日に何度も外に連れ出す必要があることも。
元気いっぱいの犬に引っ張られてしまう可能性もあるので、飼い主さんの年齢によっては散歩が負担になってしまうかもしれません。
お世話する体力
犬は生き物なので、食事を適切に与えて運動もさせ、清潔を保ってあげる必要がありますね。
トイレの始末もしなくてはならないですし、体調を崩したりすることも多々あります。
トリミングに連れて行ったり、病院に連れて行ったりと、飼い主さんご自身が動かなくてはいけない場面も多いですよね。
その体力がないと、一緒に生活することは難しいです。
経済的な問題
ワンちゃんを飼うには食事、トリミング、医療費、保険代、おやつやおもちゃ、衣服など必要ですね。
小型犬から中型、大型犬までの飼い主さんに聞いたところ、犬を飼うのに必要な費用は年間20万円超えで、月々にすると約2万円と答えた方が多くいらっしゃいました。
年間20万円以上かかるとなると、犬の生涯にかかる費用は300万円以上になる可能性があるということですね。
犬も高齢になればなるほど病院にかかる機会が増えてくるので、飼い主さんが今よりも高齢になった時点で、その費用を捻出する必要があります。
旅行するにも、ペットと泊まれる宿は割高ですし、連れて行かない場合はペットホテルに預ける必要もありますね。
かなりお金がかかるのが現実だと思います。
自分が面倒を見れなくなった時にどうするか
一番大切なのは、ワンちゃんの面倒を自分が見れなくなった時にどうするかということですね。
代わりに飼ってくれる家族がいるのかどうか。
たとえ飼い始める前に、何かあった時は友人や家族が引き受けてくれる約束をしていたとしても、いざその時に家族や友人も状況が変わっていて、ワンちゃんを引き受けてもらえないかもしれません。
ということはやはり、自分で最期まで面倒を見切れるという自信と体力、経済力がなくては飼ってはいけないと思います。
年齢的に80歳であれば、ワンちゃんの寿命が15歳であるとして、95歳になってしまうわけなので、やはり難しいのかなと思います。
犬が生活の負担になってしまうことも
本当に可愛くて愛すべき犬ですが、飼い主さんが高齢の場合、
体力面、経済面で飼い主さんの負担になってしまうこともあるのかなと思います。
飼い主さんの都合で、途中で犬を手放さなくてはならないとしたら、それは飼い主さんにとってもワンちゃんにとっても、本当に残念で悲しいことだと思います。
犬に限りませんが、生き物を飼うということは大きな責任を伴いますものね。
まとめ
何かを可愛がりたい、愛情を注ぎたい、癒しが欲しいというお気持ちはすごく分かります。
ただ飼い主さんが高齢の場合は、体力的、経済的に負担になってしまうことも大いにあり得ます。
それは犬にとっても幸せなことではありませんね。
重要なのは今ではなく、10年後、15年後にワンちゃんが幸せに暮らせているかどうかを想像し、考えてあげてください。
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