犬と猫ってそれぞれ違う可愛さがありますよね。
わんちゃん、ねこちゃん、両方とも好きで飼いたい…そんな風に思う方も多いのではないでしょうか。
飼い主からしてみればどちらも可愛いペットであるけれども、
・犬の立場から、猫ってどんな存在なのか
・猫からしたら、同じ空間に犬がいたら怖いんじゃないのか
そんなイメージはどうしても持ってしまうのかなと思います。
そこで今回は、犬と猫を両方飼うって実際どうなの?ということで、
実際に犬と猫を両方飼っていらっしゃる飼い主さんに、犬猫共存の生活をお聞きしてみました。
一緒に飼う前に感じていた不安や、飼い始めたらどうだったのかという貴重なお話を聞けましたのでどうぞご覧ください!
目次
犬と猫を両方飼っている飼い主さんにインタビュー!
犬1匹+猫2匹を飼っている谷川さん
わんちゃんとねこちゃんの種類と性別、年齢を教えてください
【犬】
ペロタン(トイプードル オス 2歳)
【猫】
ふり(雑種 メス 0歳6か月)
むす(雑種 メス 0歳6か月)
- 犬と猫を両方飼うことについて悩まれましたか?
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はい。
ペットシーツ、餌代、医療費など日々のお金に関わることは増えてしまうことが確実なので悩みました。
また、動物が増えて、家族が世話を手伝ってくれるかなとか、ちゃんとお世話ができるのかが心配でした。
動物同士が喧嘩せずに仲良く暮らせるのかどうかも心配でした。
ペットサークルペットゲージも大きなものをおかなくてはいけないので、どこに置くかについても悩みました。
地震など災害があったときに全部の動物を連れて逃げられるかどうかも考えました。
- 飼う前は心配だったけれど、思ったよりも大丈夫だったなということを教えてください。
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猫はトイレを失敗することなく、世話がとても楽だったのでお世話の心配は和らぎました。
そして、意外と子どもたちが率先して世話を手伝ってくれたのが助かりました。
犬のみを飼っていた時には母親が世話をすることが多かったですが、動物が増えて、家族みんなでお世話をできるようになったのがよかったです。
猫二匹は、犬一匹よりも飼育費が安かったのには驚きました。
猫と犬は最初は喧嘩をしていたけれど、数ヶ月経ったら、あまりお互い構うことなく仲良く暮らしています。
- 犬と猫を両方飼って良かったと思うことを教えてください。
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可愛い存在がたくさん側にいるのは格別の想いです。
犬も猫もそれぞれ可愛いところがあって、両方を味わうことができるのがメリットです。
子どもや他の家族も世話をしなければいけないという責任が生まれて、家族一丸になって動物飼育ができるのもよかったです。
動物同士がお互い刺激しあっているのか、退屈そうな様子がなくイタズラが減ったのもよかったことです。
犬、猫両方の良さと大変さを知ることで、話題が豊富になりました。
- 犬と猫を両方飼って困ったこと、気を遣うことは何ですか?
-
旅行に行くときには、人がいないと寂しがる犬はドッグホテルに預けて、家を好む猫はペットシッターを頼んでいます。
その手配の大変さや代金が高額になるのは困っています。
ペットシッターを頼むのにあたって、貴重品を入れる金庫を買ったりという出費もありました。
医療費が高くなるのが怖いので、日々の運動と餌の質にはとても気を使います。
水を飲む量が減らないように、飲みやすいお皿を探したりすることに気を遣っています。
動物同士が興奮して怪我をするような喧嘩をしないかは気をつけています。
谷川さんの場合は、
飼育にかかる費用、お世話がちゃんとできるのか、いざという時の避難など、飼う前にあらゆることを考えられていたのですね。
実際に一緒に飼い始めたら、ご家族がお世話を手伝ってくれるようになったり、犬と猫それぞれの可愛さに癒されているとのことですね。
旅行などで預ける時は、犬と猫の性質の違いからそれぞれ別々の預け先になることなども、とても参考になりました。
ありがとうございました!
犬1匹+猫3匹を飼っているさとみさん
わんちゃんとねこちゃんの種類と性別、年齢を教えてください
【犬】
梅子(ボーダーコリー メス 15歳)
【猫】
はじめ(雑種・保護猫 オス 6歳)
なな(雑種・保護猫 メス 6歳)
ふさ(雑種・保護猫 メス 6歳)
- 犬と猫を両方飼うことについて悩まれましたか?
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小さな頃から実家に犬と猫が居た為、当たり前の世界だったので悩みませんでした。
1人暮らしの時は犬のみで飼っていましたが、結婚してから友達が猫を保護し、兄妹だった為一緒に飼うことにしました。
結婚する前でしたら、お世話に手が足りなかったと思うので、猫を引き取る時悩んだかもしれません。
また、最初に猫を飼っていて、次に犬を迎え入れる場合も悩んだと思います。
猫の方が明らかに手が掛からないので、犬との生活が想像できなかったかもしれません。
- 飼う前は心配だったけれど、思ったよりも大丈夫だったなということを教えてください。
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ボーダーコリーを室内飼いしていましたが、部屋の家具をよく壊すので、猫が増えたらもっと部屋が荒れるのではと心配しました。
猫が3匹で毎日運動会を始めますが、思ったほど家具に影響はなく、猫が暴れる分、犬が逆に大人しくなりました(笑)
仲良くなれるかも心配しましたが、犬も猫もお互い深く干渉せず、くっつきたい時にくっついて、離れたい時は、ハウスやベッドに入っています。
部屋の広さも心配でしたが、お互いの場所を確保できるくらいはあったようで問題ありませんでした。
- 犬と猫を両方飼って良かったと思うことを教えてください。
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犬がかなりの寂しがり屋で、どこに行くにも連れて行っていたのですが、無理な場所もあり、お留守番の際に猫が居てくれたことで、だいぶ落ち着きました。
猫も、犬がすごく人好きなので、お客さんが来た時に逃げる事無く、犬と一緒にお出迎えが出来ます。
動物が好きな友達が多いので、猫が自ら膝に乗ってきたりする事を喜んでもらえます。
猫カフェでもここまで人懐っこい猫はいないと言われるくらい懐っこいので、病院も苦労しませんし、引っ越しも楽でした。
- 犬と猫を両方飼って困ったこと、気を遣うことは何ですか?
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引っ越しの際に、両方飼える部屋がなかなか見つからなかった事です。
犬のみや猫のみOKの物件はたくさんあったのですが、両方となると、不動産屋さんでも門前払いの所がありました。
部屋探しはかなり苦戦しました。
不動産屋さんによっては、黙っていれば良い(笑)と言われた所もあったのですが、流石にそれは後々面倒くさいと思いやめました。
立地や家賃、広さも含めると、選べる物件はほとんどありませんでした。
両方飼うなら、持ち家が1番いいと思います。
さとみさんは、小さな頃から犬と猫の共存する姿を見てきたので、一緒に飼うのには抵抗がなかったとのこと。
一緒に飼ってみると、寂しがり屋の犬も猫のおかげで落ち着いているし、猫ちゃんも犬の行動を見て学んで人好きになったとのことで、お互いに良い影響があったのですね。
お部屋探しの際に、両方を飼える物件を探すのには苦労されたんですね。
犬だけでも、飼える物件は絞られるので、プラス猫ちゃん3匹だと苦戦されたのが想像できます。
とても参考になりました。ありがとうございます!
犬2匹+猫3匹を飼っている中野さん
わんちゃんとねこちゃんの種類と性別、年齢を教えてください。
【犬】
マメ(柴犬 オス 8歳)
むぎ(柴犬 オス 1歳)
【猫】
さくら(アメリカンショートヘアー メス 5歳)
もみじ(トラ猫 メス 4歳)
こなつ(雑種 オス 0歳5か月)
- 犬と猫を両方飼うことについて悩まれましたか?
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柴犬は小さい頃から外飼いと決めていたのと、猫は家飼いで外に出す事はしないと考えていたので悩みませんでした。
最年長の柴犬おにいちゃんは猫を攻撃することがなく、猫が通ってもキュンキュンとないていたくらいなので猫も心配なく飼えました。
一匹目の猫を飼っても攻撃することなくずっと見守ってくれていたので二匹目もすんなり飼うことができました。
最年長の柴犬が猫を攻撃するような性格なら悩んだのですが、我が家は一歳の柴犬も含めて猫が大好きなので助かりました。
- 飼う前は心配だったけれど、思ったよりも大丈夫だったなということを教えてください。
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柴犬は気質的に攻撃性が強いし縄張り意識も強いため、もしかしたら攻撃するかなと思いました。
体力も強く、何より縄張り意識が強いため、子供も嫌だと思う事をすると噛みにくることがあり心配しました。
一匹めの猫を飼った時は喜んでいて、攻撃をするというよりもそれよりも家族を守るという方が強く出ていました。
小さい子猫や力の弱い猫などは守らなくてはと思うらしく、とても面倒見がいいので、心配より今は頼りにしています。
猫たちが騒ぎ出すと絶対に確認をしにくるようになりました。とても助かってます。
- 犬と猫を両方飼って良かったと思うことを教えてください。
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子供が寂しく思わないのが一番です。
外には犬がいて、家の中には猫達がいるので、子供がお留守番を嫌がらずいられるようになりました。
犬や猫の攻撃的な姿勢や嫌がっている姿、嬉しいと思っている表情などが分かるようになり、子供が動物のことに詳しくなっています。
犬の散歩は、朝は学校まで毎日子供と犬とで通っているので思い出にもなると思い、飼っていて良かったと思います。
家の中では猫が3匹いるので、家族で常に動物達の会話ができ家族円満です。
- 犬と猫を両方飼って困ったこと、気を遣うことは何ですか?
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病気が猫や犬とで違います。
犬は吐いたり、うんちなどで症状は分かるんですが、猫は砂でうんちを隠したり吐いたものを食べたりするので病気がなかなか発見できずに困ります。
犬は喧嘩などは吠えたりするので分かるのですが、猫はとても静かに怒るので顔に傷がついていたりなので困ってしまうことがあります。
犬が力が強いため、加減がわからずに猫に乗っかったり、首を甘噛みしただけでもヒヤヒヤします。
猫と犬とで遊びだしたら側について見守っています。
中野さんの場合は、はじめから「犬は外」「猫は中」と生活エリアを分けていたのですね。
縄張り意識の強い柴犬も、猫ちゃんには攻撃しなかったとのこと。
むしろ、「ボクが守る」というお兄ちゃん意識が出たというのが素敵です。
お子さんも犬と猫のことに詳しくなったり、ワンちゃん猫ちゃんという家族が増えて賑やかにお留守番ができるというのはすごく助かりますね。
病気のことなども、犬と猫で違いがあるんだなと参考になりました。
ありがとうございました!
犬3匹+猫2匹を飼っているKさん
わんちゃんとねこちゃんの種類と性別、年齢を教えてください。
【犬】
風雅(ミックス犬 (シーズー×プードル) オス 14歳)
大雅(ジャーマンシェパードドッグ オス 8歳)
ポポ丸(ポメラニアン オス 6歳)
【猫】
ふわふわ(雑種・保護猫 メス 13歳)
のん(雑種・保護猫 メス 1歳)
- 犬と猫を両方飼うことについて悩まれましたか?
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我が家の猫は全て保護した猫で、その場で保護しないと命に関わる状況でしたので、悩む暇もなく一緒の生活が始まってしまいました。
今いる猫のうち1匹は生後約二ヶ月くらいで庭に現れましたが既に相当痩せ細っており、身体中ノミダニだらけで風邪も引いていて、先住猫や犬がいる状態でも命を助けるためにすぐに保護する必要がありました。
ただ、現在は猫2匹ですが、我が家の犬たちはそうした保護猫達と子犬の頃からずっと共に生活しており猫が大好きで、家族と思っているような子達なので一緒に生活させることは可能だと考えていました。
唯一の懸念点としては感染症や寄生虫ノミダニだったので、病院と連携を取り、きちんと許可をもらうまでは隔離していました。
- 飼う前は心配だったけれど、思ったよりも大丈夫だったなということを教えてください。
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大型犬がいる状態で800gの子猫を同居させるのは初めてだったので、大型犬がなにかの拍子に子猫を怪我させてしまうのではないかというのは常に注意していました。
しかし、犬達は本当に賢く優しい動物で、子猫に対して最初から力加減をして遊んでくれたりしゃがんで目線を同じにしてあげたり、
子猫が本気になってじゃれついて痛い思いをしても決して子猫に対して攻撃するようなことはなかったです。
むしろ、子猫に対してまるで母猫がするように遊び方やコミュニケーションの取り方を教えてくれたように感じます。
- 犬と猫を両方飼って良かったと思うことを教えてください。
-
沢山あるのですが犬には犬の良さ、猫には猫の良さがあることが実感できることでしょうか。
例えば触感では猫の体や毛並みの柔らかさ、犬の力強さを感じるのが私は幸せです。
共感して下さる飼い主さんも多いと思うのですが、犬のポップコーンのような香ばしい良い匂い、猫の香水のような甘い匂いがおそらく体臭のようなものだと思うのですが私は大好きでうっとりしていまいます。
あとは、犬と猫がそれぞれ関係性を築いて、仲が良かったりそれほどでもなかったり、助け合ったり戯れあったり、たまに小競り合いしたりする姿は見ていて本当に可愛く微笑ましいものです。
- 犬と猫を両方飼って困ったこと、気を遣うことは何ですか?
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犬も猫も体調が悪くなくても不意に吐くことがあります。
それを踏んで歩いてしまったり、いたずらをしてしまったりすることがとても困ります。
それから、犬達にとって猫のトイレはとても面白いものらしく、手が届く所に置くと絶対に荒らされてしまいます。
そのため我が家は今の家を設計時に、わざわざ猫トイレ置き場を少し高い位置に作ってもらったほどです。
また猫のご飯やお水も、犬達が悪戯したり食べてしまわないように高所に置く必要はあります。
あとは、どうしても犬の方が自己主張や存在感が強く、猫達が二の次になりがちなので、気を遣わないといけないと思っています。
Kさんの猫ちゃんは保護猫さんとのことで、考える間もなく猫が家族に加わったという感じなんですね。
そんな弱い立場の猫ちゃんを大好きになり思いやる、わんちゃんの賢さと優しさって本当にと尊いなと思います。
同時に飼い主のKさんの優しさもすごく伝わって来ました。
そういう飼い主さんの優しい姿を犬たちも見て学んでいるような気がしました。
新しいお家を、犬と猫が共存しやすいように設計されたり素晴らしいですね。
貴重なお話をありがとうございました!
犬と猫と両方飼うことについて まとめ
今回、皆さんのわんちゃんと猫ちゃんの共存の様子を伺って、私自身、本当に気づきがありました。
なんとなく「犬と猫は相容れないもの」という勝手なイメージがあったのですが、どのご家庭の例を見ても犬と猫が仲良く暮らしている様子がわかり、意外なほどでした。
Kさんが教えてくださったように「犬と猫がそれぞれ関係性を築いて、仲が良かったりそれほどでもなかったり、助け合ったり戯れあったり、たまに小競り合いしたりする」というのは、人間の家族と同じだなと思いました。
犬と猫も共存することで家族となり、お互いの存在を認め合って頼りにして、あたりまえに一緒に過ごしているのですね。
そんな様子を飼い主さんも微笑ましく見守り、助けられているんだなと感じました。
犬と猫の両方飼うというのも素敵だなと、気付かせていただきました。ありがとうございます!
というわけで、今回お聞きした中でのメリットとデメリットをまとめてみます。
犬と猫を両方飼うメリット
・犬と猫、可愛い存在がたくさん側にいるのは格別の想い
・家族がお世話に協力してくれるようになった
・子供がお留守番できるようになった
・寂しがり屋の犬が落ち着いた
・猫も犬のおかげで人好きになった
・猫は意外と手がかからない
・犬と猫の可愛さを両方実感できるのが幸せ
・犬と猫の関係性が、見ていて微笑ましい
犬と猫を両方飼うデメリット
・旅行に行くときの預け先が、犬猫で違って手配が大変
・犬と猫の両方を飼える部屋探しに苦戦した
・猫は病気の時、体調不良が分かりにくい
・猫のトイレなどを犬が荒らしてしまうことがある
・犬のほうが自己主張が強いため、猫が二の次になってしまうことがある
という感じでした。
ご参考になりましたら幸いです!
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